火災警報器の義務化について解説します。住宅用火災警報器の種類、設置場所、取付位置などについての概要とホーチキやナショナル(松下電工)など主なメーカーと格安品の入手方法。
火災警報器の住宅への設置が義務化されます。消防法の改正と市町村条例により、一般住宅、アパート、併用住宅などすべての住宅に、住宅用火災警報器を設置しなければなりません。
住宅用火災警報器義務化の背景には、毎年1000人もの方たちが火災により亡くなられていることが挙げられます。火災で亡くなられた方の中でも、火災に気付くのが遅れたことによる逃げ遅れによる死者がほとんどなのです。そのうちの半数以上がお年寄りの方たちです。今後の高齢化がさらに進むことから、逃げ遅れによる被害を少しでも減らすためにも、住宅用火災警報器の設置の必要性が高まってきたためです。
火災警報器の設置が義務化は日本全国で実施されるのですが、いつまでに火災警報器を設置するかは、各都道府県でも各地域ごとの条例によって異なります。設置する時期や期限についても注意が必要で、お住まいの地域がいつから義務化されるのか確認しておきましょう。新聞や回覧板などと一緒に配布される各地域で発行されている広報やお住まいの地域の掲示板でも確認できる場合もあるでしょう。また、火災警報器の義務化の時期などについて不安な方は市町村の役場、消防所などで確認するのが最も確実な方法ではないでしょうか。
住宅用火災警報器とは、火災の初期段階で熱や煙を感知して警報音や音声によって火災を知らせる装置です。電源の方式には、100Vの家庭用電源によるものと乾電池タイプのものがあります。特に乾電池タイプは自分でも天井や壁に取り付けることができます。乾電池交換は必要ですが、頻繁に交換する必要はありません。製品によっても異なりますが、数年間から十年間交換不要の乾電池タイプの火災警報器もあります。
また、感知方式は煙に反応する煙式と、熱に反応する熱式のものがあります。煙式は、寝室や階段、廊下などに設置します。熱式は、台所やかなりの量の煙や湯気が滞留する場所に設置します。
次に、住宅用火災警報器の設置場所についてです。設置する場所は以下の1〜5の場所です。
1. 寝室はすべての寝室に設置する。
2. 寝室がある階の階段に設置する。
3. 3階建ての住宅で、寝室が3階にしかない場合は、1階の階段に設置する。ただし、2階の階段に設置されている場合は除く。
4. 3階建ての住宅で、寝室が1階にしかなく、かつ3階に居室がある場合は、3階の階段に設置する。ただし、2階の階段に設置されている場合は除く。
5. 1〜4以外で、1つの階に4.5畳(7平方メートル)以上の居室が5室以上ある階の廊下または階段に設置する。
取付位置については、天井に設置する場合、壁やはりから60センチメートル以上離れた位置に取付けます。壁に設置する場合では、天井から15センチメートル以上、50センチメートル以内の位置に取付けます。また、エアコンなどがある場合は、吹き出し口から1.5メートル以上離れた位置に取り付けます。
火災警報器を製造、販売など扱っている主な代表的なメーカーをいくつか紹介します。警報機や報知器の専門メーカーであるホーチキ株式会社をはじめ、ナショナル(National)やパナソニック(Panasonic)でおなじみの松下グループの松下電工、他にも東芝(TOSHIBA)、アイホン、ヤマト、セコム、マックスなどの住宅関連の電気製品や警報器、報知器を扱っている各メーカーやセキュリティー関連の会社でも住宅用火災警報器が取り扱われています。
お買い求めについては、防災設備取扱店、住宅用電器関連の機器を扱っている販売店やお近くの電気店、家電量販店、ホームセンターなどでも扱っています。火災警報器の価格については機能によっては高い製品もあり、幅広い価格帯で製品が存在していますが、高額な火災警報器でなくても義務化には十分対応できます。
火災警報器としての機能以外に特別な機能などは必要ありませんので、おすすめは電池式の住宅用火災警報器です。電池式の火災警報器は値段も手頃(格安な場合もあります)ですし、取付も簡単なので、お住まいの方がDIYで取付けることもできます。
格安で火災警報器を手に入れる方法は、他の電気製品と同様で、インターネット経由でネットショッピングで購入するか、家電量販店で格安品を購入することです。また、日本消防検定協会の鑑定に合格している『NSマーク』付きの火災警報器をお勧めします。